ファスティングするとどんな効果があるの❓
ファスティングすると起こる体の反応を知りたいな・・・
ファスティングすると起こる体の反応を知りたいな・・・
このような疑問はありませんか?
この記事では
・ファスティングの健康効果
・時間経過と共に得られる効果の違い
・ファスティング中の生体反応
これらを理解する事ができます。
・時間経過と共に得られる効果の違い
・ファスティング中の生体反応
これらを理解する事ができます。
Dr.和貴
今日は細胞環境デザイン学認定医
2級ファスティングマイスターであり
自身でも断食を実践している僕が
その健康効果をまとめました❗️
2級ファスティングマイスターであり
自身でも断食を実践している僕が
その健康効果をまとめました❗️
ファスティングはその長さによって
得られる効果や生体反応も異なります。
今日はその効果を学びましょう。
断食の健康効果を最大限活用する事で
有害物質が解毒され
あなたの体は綺麗に生まれ変わります。
ファスティングの健康効果
ファスティング(断食)は食を断ち
意図的に「飢餓状況」をつくります。
つまり生命にとって過酷な環境を作ることで
体のあらゆる機能がフルパワーで発揮されます。
では、人が飢餓状態に陥った時
体内ではどのような状態が起きているのでしょうか?
ここではファスティングの時間経過と共に
あなたの体に起きている生体反応
そしてその健康効果をお伝えします。
実際にあなたがファスティングを行った時
「断食を初めて何時間経過したからこの作用が出てきたな」
「この効果が期待できるぞ」
これらを実感しながら読んで欲しいと思います。
最後までたどり着いた時
あなたの体は美しく生まれ変わっていることでしょう。
さぁ、ファスティング始めるぞ❗️
いよいよファスティングのスタートです。
1、お腹がグーグー鳴る
これは誰もが経験した事があると思いますが
お腹が空くと「グー」と音が鳴ります。
では一体これは何なのでしょうか?
食べ物が流れてこないと小腸にある食べ物センサーが「モチリン」という消化ホルモンを分泌します。このホルモンは胃を収縮させることにより、胃に残っているかもしれない食べ物を小腸に送り込ませようとします。これを空腹期収縮と言うのですが、これがお腹が「グー」となる正体です。
Dr.和貴
モチリンという生態ホルモンが
「何か仕事ないですか❓」
と合図を送っている状態です❗️
「何か仕事ないですか❓」
と合図を送っている状態です❗️
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2、若返りスタート
モチリンが「何か仕事ないですか?」の合図を送った後
素晴らしいことが起き始めます。
それが若返りのスタートです。
モチリンで胃を収縮させても、食べ物が流れてこない場合、次は胃から「グレリン」というホルモンが分泌されます。グレリンの語源は英語の「grow」つまり成長です。グレリンは脳の視床下部に働いて食欲を出させ、同時に脳の下垂体に働き、成長ホルモンを分泌させます。この「成長ホルモン」こそが「若返りホルモン」なのです。
Dr.和貴
「お腹が空いた・・・」
このような状態になった時
あなたの若返りスイッチが入ったという事です❗️
このような状態になった時
あなたの若返りスイッチが入ったという事です❗️
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3、サーチュイン遺伝子 ON
この「お腹すいた」という状態になった時、
同時にこれまた素晴らしい事が起きています。
ファスティングを始めて約12時間経つと
サーチュイン遺伝子がONになります。
サーチュイン遺伝子は「延命遺伝子」または「長寿遺伝子」とも言われます。空腹の状態で活性化し、体内の遺伝子をこのサーチュイン遺伝子がみるみるスキャンしてくれ、傷がついた箇所の修復を始めます。
サーチュイン遺伝子
1999年に米国マサチューセッツ工科大学のレオナルド・ガレンテ博士が発見したこの遺伝子は寿命をコントロールしており、活性化すると寿命が延びる事を発見。ガレンテ博士は「少ない食料」が長寿遺伝子をONにする事を証明しました。
Dr.和貴
空腹によりサーチュイン遺伝子が
傷ついている細胞を探し出し
修復してくれるという事です❗️
傷ついている細胞を探し出し
修復してくれるという事です❗️
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4、内臓脂肪燃焼
サーチュイン遺伝子が傷ついた細胞を探し出し
修復が終わった後、断食を開始した約2、3日後から
血管の大掃除がスタートします。
どんなに運動しても優先的に使われるのは筋肉内のグリコーゲンという糖ばかりで、なかなか燃えない内臓脂肪ですが、ファスティングではグリコーゲンを使ったあと燃え始めます。しかもその時に脂肪細胞から奇跡のホルモン「アディポネクチン」が分泌されます。アディポネクチンは体内の血管を掃除して体を若返らせてくれます。
Dr.和貴
断食中は普段聴き慣れないホルモンや遺伝子が大活躍❗️
こんなにも体にとっても良い事が、食べないだけで起きるんです❗️
こんなにも体にとっても良い事が、食べないだけで起きるんです❗️
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5、脂肪毒が放出
アディポネクチンが体を掃除して若返らせながら、
それと同時に脂肪の燃焼によって脂肪毒が放出されます。
脂肪細胞の中には、ウイルスや病原菌が潜むほか、有害なサイトカイン(細胞間情報伝達分子)として代表的なものを挙げると①TNF-α:糖尿病になりやすい ②アンジオテンシノーゲン:高血圧になる ③パイワン(PAI-1):血栓ができる などがあります。これらがファスティングにより 脂肪細胞から出て、尿や便として排出されます。
Dr.和貴
体に害を引き起こすサイトカインが脂肪中には含まれており
これらの脂肪毒が体外へ放出します❗️
理想的なデトックスのスタートです❗️
これらの脂肪毒が体外へ放出します❗️
理想的なデトックスのスタートです❗️
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6、ケトン体
そして次にファスティングにとってとても重要な物質
「ケトン体」が放出されます。
このケトン体がファスティングの鍵を握っています。
ケトン体は、体内の脂肪を分解させる際にできる化学物質で、ファスティング中、食事をとらないことで不足した分のブドウ糖の代わりに脳や体のエネルギーとなります。ファスティング初期の1〜2日は、グリセロールや糖原性アミノ酸をブドウ糖に変えるシステム「糖新生」が作動しますが3日目ぐらいからは脂肪酸が肝臓で「ケトン体」に作り変えられ、ブドウ糖の大替エネルギーとして利用されます。そして、体内にケトン体が増えると、脳内にα波も増えるという正の相関関係が東北大学のチームによって発表されています。ファスティングで3日目くらいに入ると「脳がスッキリした」とか「集中力が出てきた」というような感覚を体験する人が多いのですが、これが、これは脳波からα波が出ているからです。
脳波
アルファー(α)波:集中・リラックス
ベータ(β)波:不安や緊張
ガンマ(γ)波:怒りや興奮
デルタ(δ)波:眠っている、無意識の状態
シータ(θ)波:ウトウト状態
ベータ(β)波:不安や緊張
ガンマ(γ)波:怒りや興奮
デルタ(δ)波:眠っている、無意識の状態
シータ(θ)波:ウトウト状態
Dr.和貴
ファスティング3日目あたりから徐々にケトン体が増え
体に起こる大きな変化を実感できます❗️
このケトン体は7日目あたりでその分泌が最大となるため
僕は7日間のファスティングをお勧めしています❗️
体に起こる大きな変化を実感できます❗️
このケトン体は7日目あたりでその分泌が最大となるため
僕は7日間のファスティングをお勧めしています❗️
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7、デトックス
脂肪が燃焼して脂肪毒が放出され、
さらにここから本格的なデトックスが始まります。
日常生活では、体内で作られる酵素の約80%は消化に使われていますが、ファスティング中は消化酵素を使わないので代謝酵素にエネルギーを使う事ができます。代謝の働きにより汗などでは排出できない細胞内に入ってしまった有害ミネラル(水銀など)を細胞外に排出し、血液中に出た有害ミネラルは尿などで排泄され体の中がみるみる美しくなっていきます。
Dr.和貴
これが断食によるデトックス❗️
体の中というのは細胞ということ❗️
細胞の中からどんどん掃除され
綺麗になっていくのです❗️
体の中というのは細胞ということ❗️
細胞の中からどんどん掃除され
綺麗になっていくのです❗️
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8、細胞の修復スタート
生命の危機を感じるほどのストレスを感じた時
細胞内では身を守るためにストレスタンパク質
(ヒートショックプロテイン/HSP)が作られます。
このHSPが異常なタンパク質を見つけ
細胞に悪影響を与えないようにします。
タンパク質は、皮膚や筋肉、消化管ホルモンや酵素など体を構成する種類は10 万種以上あります。細胞の中には一つ一つに傷ついた所を探して修復するHSP(ヒートショックプロテイン)が備わっており、ファスティングではこのHSPが増加する事で傷ついた細胞を活発に修復します。
Dr.和貴
ファスティングは肺の細胞をも修復し
酸素の供給をスムーズにします❗️
酸素が体内を巡ることで
一つ一つの細胞が活気づきます❗️
酸素の供給をスムーズにします❗️
酸素が体内を巡ることで
一つ一つの細胞が活気づきます❗️
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9、腸内環境のリセット
全身の免疫は70%は小腸に、10%は大腸にあるので
腸内環境が良くなると免疫力も飛躍的に上がります。
腸には約100兆個の腸内細菌が存在します。そしてファスティングを行うことで善玉菌有意な腸内環境に変わっていきます。日常生活ではなかなか排出されづらい、腸内にこびりついた宿便も排泄され、さらに腸内のリセットが進みます。腸内環境が整う事で、血液はサラサラになり、白血球が活性化し免疫力も上がります。
Dr.和貴
腸内環境が整う事で血液が綺麗になり
酸素と栄養が細かい毛細血管をスルスル通って
体の隅々まで届くので細胞がどんどん元気になります❗️
酸素と栄養が細かい毛細血管をスルスル通って
体の隅々まで届くので細胞がどんどん元気になります❗️
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10、健脳効果
最後にファスティングは「脳」にまで
良い影響を及ぼすと言われています。
人の脳には情報の伝達と処理を担う神経細胞「ニューロン」が存在します。このニューロンを作り出す重要な役割を担うのが「BDNF」です。BDNFはニューロンやシナプスの成長・分化の促進だけでなく、学習や記憶、高度な思考にも深く関与していると言われています。そのため医療の世界では、BDNFが自閉症・痛風・歯周病や神経疾患病にも役立つものとして注目されています。「定期的なファスティング」や「カロリー制限」による「適度なストレス」がBDNFを増やす要因になっている事が米国国立老化研究所によって報告されています。
BDNF
Brain-Derived Neurotrophic Factor の頭もじをとった言葉で、日本では『脳由来神経栄養因子』と呼ばれている。
Dr.和貴
ファスティングが健脳と直接的に効果や神経伝達の向上に影響するのは
BDNFの働きによるものだと考えられています❗️
BDNFの働きによるものだと考えられています❗️
これら10ステップが
ファスティングの時間経過と共に起こる健康効果です。
あなたは最後までたどり着くことが
できましたか?
もしこれから
ファスティングを行おうと考えているのであれば
時間経過と共に得られる健康効果を
ぜひ身を持って体感して欲しいと思います。
ファスティングの具体的なやり方はこちらの記事で解説しています。合わせてご覧下さい。
ファスティングの記事一覧
参考文献
・分子整合医学美容食育協会(検定公式テキスト)
・図解 脳が蘇る断食力(山田豊文:青春出版社)
・図解 脳が蘇る断食力(山田豊文:青春出版社)